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牛や豚のコラーゲンはすでに医療向けに使われている。サケ皮コラーゲンなどで実績がある同社によると、スッポンからは、においが少なく、透明度の高い良質のコラーゲンが抽出できるという。
同社はスッポンを養殖から手がける計画。トレーサビリティー(生産履歴)など素材の安全性を強調することで、需要を掘り起こしたい意向だ。
ハノイ工科大は、高分子やバイオ分野で研究実績を持つ。同社にとって人件費や治験費用などが抑えられるメリットがあり、総投資額は五年で五百万円を見込んでいる。
同大は現在、効率の良い抽出法について研究中。一キロ当たりからコラーゲンが抽出できる割合を二十グラムから五十グラムまで引き上げるのが当面の課題だ。
スッポンは、コラーゲン抽出後もスープやサプリメントなどに幅広く利用できるなど商品価値が高い。スッポンをまるごと商品化することで、コラーゲンの提供価格を引き下げ、牛などとの競争力をつけるねらいもある。
同社の魚類コラーゲン事業の年間売り上げは約二億円。国内市場の一割のシェアを占め、井原社長は「スッポンコラーゲンの実用化で二割に引き上げたい」としている。